Otoritter

Twitterの延長線上。百合姫関連

コミック百合姫2024年5月号感想

ネタバレ文句何でもあり

 

全体:いろいろ休載してたけど、ささ恋戻ってきたし何とかカバーできてるんじゃないかな。読み切りにひとつめっちゃいい作品あったし

先月もうちょい早く出すって言ってたのは聞かなかったことにしてください

サボりなら保健室でどうぞ

保健室の先生みたいなキャラクター全然好きじゃないのであんまり楽しめてないけれどもまあしばらくは様子を見ようと考えてます

ささ恋

久しぶりに読めてよかった。テンポはスローペースでも全然問題ないっすね。もとからふたりの関係はそんな感じのスピード感だし、突然加速させる必要もないんでないでしょうか。やっぱり百合姫には絶対必要な存在じゃないかな

これ書くのサボってたせいでアニメの話できるからするんだけど、結論から言うと想像よりも良かった

特に良かったのが依がひまりへの恋心を意識した時の亜季の反応を原作以上に描写してくれた点。おかげで亜季→依の感情が見えやすくなってるしこの後の展開へ繋がる部分になっていた。何が言いたいかというと亜季→依の感情をもっと見せてくれということですね。原作でもお願いしますよ

作画はめちゃくちゃいいって訳じゃないだろうけど、それでも当初の不安は杞憂だったと言えるぐらいのものではあると思った。

これからも期待してます

崖っぷち令嬢

ここからですね

サルビアのブーケ

先月に続きいい感じ。ことあるごとにエレンの嫉妬を見せてくるのがすごくいい

大室家

大室家三姉妹は基本的に撫子・花子:櫻子の構図になることが多いけどたまにどっちかが櫻子の行動に乗っかることもある柔軟さがあるのがやっぱり魅力ですね。

ゆるゆり

南野先生が結衣に話しかけていたことが分かった瞬間かなり焦りだして最後には本人に直接確認取りに行く京子良かった。

わたてん

最近感情が全面に押し出されたコマが増えたような気がする。前から単行本の最後あたりの話ではそうなってたってのはそうだけど、前より頻繫になってる感じがする。気のせい?

まあ全然問題ないけど

今日カノ

タイトルの「懐心」、天才ですね。想っていた人との会話の中で、過去のことを思い出しながらも、自分が(ゆにによって)変わっていたこと、赤ちゃんも可愛いと思えた事に気付く一連の流れを完璧に表したタイトルだと思う。素晴らしい!

魔女令嬢

もう1人加えるのはいいんじゃないでしょうか

ぜんこわ

久しぶりに読んだけどいいね。

吉沢が直井に対して抱いている一緒にいて欲しいし必要として欲しいっていう感情をあからさまに見せてくれて嬉しいですね

彩純ちゃん

彩純ちゃん総受け反対委員会の者です。彩純ちゃん攻めの回があってもいいよね

好きです、フッてください

最初に言ってためっちゃ良かった読み切り

やっぱり最後のシーンに尽きる。

割と百合漫画(特に短い読み切り)において、人物A→人物Bの感情を見せながら進行し、最後にB→Aの感情を見せる場面で勝負する作品のスタイルがテンプレとしてあると感じていて、そのテンプレを上手くハックしたなと思う。

自分も最初読んでる時はテンプレの形式を取った純愛寄りの作品かなと思ってたんでラストのシーンで驚かされた。なおかつ「恋愛は人を狂わせる」とラストに繋がる布石を最初の段階で打っておく構成、見てる側をゾクゾクさせることのできる絵の全てが非常にハイレベルでまとまっていたと思う。誤植のせいで連載と勘違いされてたけど、連載でも見てみたい作品。あっぱれ!

メメントもち

うーん…嫌いなタイプではないんだけど、全体としてギャグ多めかつ最後に逆方向の感情を見せるところを決め球にする形が好きです、フッてくださいと似てるなと思っちゃったせいでその影がチラついてしまったな。

寄り道の花

何とも言えんだった。前作の方が好きかも

巻末もろもろ

普通にナナオクとムロマキじゃない方の漫画がやってることほぼ同じでよくない。どっちかひとつでいいけど、残すなら漫画の方ですね。hime cafeが戻ってくるなら漫画の方が消えるのもやむなしとは思うが

コミック百合姫2024年4月号感想

※ネタバレ文句なんでもあり

全体:いい作品は結構あった。全然わるない

         来月からはもうちょい早く出したい

崖っぷち令嬢

いいんじゃないでしょうか。なんか百合姫で連載してるから黒騎士の中身初めから分かってた云々みたいな感想を見たけど私は全く気づきませんでした。こっちの洞察が甘いってのはそれはそうなんだけど、その前に姉妹の関係が明確に描かれてたからそっちに目がいって気づけなかったと言い訳しておく。

ともかく結果として自分は見事に引っかかったので読んでて楽しかった

サルビアのブーケ

先月あんまり評価してないみたいな感じのこと言ってたけど、今月普通に面白かった。

大室家

映画見たけど、なかなか難しいなという感想

漫画のスピード感を出すのはやっぱり難しいと感じた。傘をめぐって花子とみさきがじゃんけんするところとかは漫画みたいな勢いが欲しいなと思ってしまった。限界があるのはわかっているが

一方で作画は本当によかった。全体としてなもりの今の画風をリスペクトして作られているのもあって小学生組は画風にマッチしてかわいく仕上がっていたと思う。こころの勝ちのシーンはかなり強い百合の波動を感じましたね

高校生組は撫子の電話のところが圧巻だった。あの艶やかな雰囲気は映像じゃないと出せないだろうから見れてよかった

今回が1巻の範囲とまあまあ被ってたし次回は2巻の範囲をやると思うので、2巻にいい話を何個か持ってる高校生組には期待してます。

あと最初の京子のあれは10年代前半を感じて良くなかったからもうちょいどうにかしよう。ドドンゴドンドリアンヌがもうすぐ7年前になるんで、せめてそこよりは普通に…

ゆるゆり

相変わらず漫画が上手すぎる。普段は古今東西が難しくてラリーが続かないという情報見せてから、結衣のいいところを挙げだすと結構続いた(=二人にとって結衣のいいところを多数挙げるのは難しいことではない)と繋げた上に千歳から船見への感情を見せてくる構成がきれいにまとまっていてとにかく感動。なんならその感情の根拠となる船見の一面も見せてるから本当に洗練されている

魔女令嬢

もうずっと言ってきた通り。来月期待してます

今日カノ

赤ちゃん見に行く前はなんか色々御託並べて不満げだったけど、いざ見てみると今までの信念も忘れてかわいいって思ってしまうあのラスト、「国語が得意な人」みたいな感じがして良かった。賢しらな机上論が現実にマジレスされる構図

七瀬とうまくいかないフラグがもうとんでもない事になってて悲しい

残存の竜

前の方が良かったと思う。叔母と容姿が似てるのは当たり前ではあるんだが、それのせいで状況が分かりにくくなってるんじゃない?となった。こっちが最初ボーッと読んでたってのは内緒ね

おどりば

ききがみちるだけじゃなくて紫苑とも連絡つかなくなったところ、全てを出し切った文化祭の後ってのがいいですね。あの瞬間に全てをかけて、望むものを手に入れたものの大きな代償を払う結果になってしまったあのどうしようもないような雰囲気がよかった。

ほま姉とききが並んで歩くシーンはよく見る形だけどここでは姉と妹が逆転してるから最初認識がバクったし、このバクがききの悩みに直結してるってことを実感できるいいコマ

「あの子にできて 私ができないことなんて なかったのに」←良すぎ。ききに入れ込んだ時間ゆえの理解度からくる自信(傲慢さも?)と、にも関わらずききに寄り添うことが出来ずに自分の理想を押し付けてしまったことへの後悔、ききと理想を叶えようとするみちるへの嫉妬みたいな感情が溢れ出してる様子がよく分かるこういういろいろな思いをひとつに綺麗にまとめるのが本当に上手いなと感じている。

最後のベランダで紫苑とモナが話すところ、おどりばの原風景みたいな感じがして好き。あんな感じの明けきらない空気がすげーおどりばっぽいなと思います

わたおし

これまた騙された話なんだけど、風属性の魔法=バフみたいな考えしか持ち合わせてないからいつもより踊れてるレイとミシャが見えたところでミシャがレイに魔法かけてるのかなとしか考えれてなかったですね。見事に騙された

最後のミシャの決断も衝撃だった。普通に初期のメンバーは全員そのまま行くのかなとか思ってたけど全然そんなことないらしい。まあなんかそろそろ話が学園を飛び越えそうだしね

おそとごはん

ご飯美味しそうで困るね。読める時が限られるから

わたゆり

電気消えるのってアドリブだよね?ならそのタイミングでキスしてくる果乃子がすごすぎる。アニメでみたいね

へらみ

いいかんじ。キラ→セラがやっぱり大切な作品である以上、キラを強く見せることが大切だと何度も言ってきましたが、今回はまさしくそんな感じの回でした

最後にキラの奇行からセラの奇行もへらみらしいスピード感があって面白かったので満足。へらみの良さが詰め込まれてる

きみつづ

小冊子よかったね。どういう結末になるかいろいろ考えうる可能性はあったと思うけどこれよりきれいにまとまる終わり方ってないと思いますよ。あっぱれ!

コミック百合姫2024年3月号感想

ネタバレ文句何でもあり

全体:掲載作品出た時点で期待低めだったけど、まあそんなもんよねという結末。きみつづとゆるゆり大室家に千円払ったようなもんですね

きみつづだけ全体の感想

サルビアのブーケ

悪くなさそうなんだけどファンタジー系に食傷気味な今微妙に読む気が薄い。まあ読むけど

大室家

映画もうすぐなのか。早いなぁ

ゆるゆり

船見がずっとIQ3みたいなしゃべりと雰囲気でよかった。ふにゃみ

頭使ってない時こそあんな感じにキメたこと言えるだろうという謎の信頼がある

それと体操服の船見、神とさせてください

わたゆり

ここんとこ自分が話忘れ気味なのが良くない。どっかで読み直したい

わたおし

てかミシャ幼なじみだったんだ…同郷なのは理解してたけど…

きみつづ

文句なしの今月ナンバーワン

この作品の責任の負い方と一瞬を全力で生きる感じが好き。

責任の負い方に関しては、るりには責任は無いとする一方で、じゃあ過去を後悔して反省している雫に全て背負わせるのではないバランス感覚が好き。作品的には雫に関しては自責と他責で8:2ぐらいの感覚で、2の部分に百合が強く出る感じ

生き方ってのは最後の方の雫に関してのことね。残された時間の少なさを実感して全力で今を生きるあの感じ普通にかっこよかった

Cranberry Cityっていう好きな曲があって、そこの歌詞に“We both have seemed to blur every line and take another step back”(私たち2人はあらゆる境界線を曖昧にし、一歩後退したように見えました)っていうフレーズがあるんだけど、それがそのまま雫と夏織のイメージになっている。2人は一歩前進したところは違うけど

最終話とか特にそうで、最後外の世界と自分を隔てていた前髪を短くしたあたりとかは雫の中で夏織が生き続けているんだな…と感じられてめっちゃ好き

読み終えてからタイトル英訳?の『the summer you were there』が心に響く。普段百合姫作品はタイトルの英訳が割と直訳気味(例えば、『ロンリーガールに逆らえない』ならI can't refuse lonely girl's request)なのだが、きみつづに関してはその例に当てはまらない。

しかし、『君と綴るうたかた』が雫が書き上げた小説のタイトルだったことがわかると、むしろこの訳こそが自然じゃないかと思う。雫の小説でも夏織と突然別れるわけだし。こういうの見てるとこのラストは最初から想定されてたものなのかなとも思ってしまいますね

ポップアップショップは…いけたらいきたい。それとグッズ一覧にあったキャンパスアートのイラストの初出がわからず困っている

へらみ

来月頑張れ

わたてん

いたずらでシール貼って二度手間防ぐの普通に賢くて感動した

てか花がノアをサラッとみゃー姉から引き離すのヤバすぎね

彩純ちゃん

七桜ちゃんとのシーンを飛ばすなー!!

座談会

いろいろ書いてたのでこっちも小分けにして書きます

・表紙

来年2020、2022みたいな雰囲気の表紙になるんかね。まあ2年表紙でいい思いしてるので受け入れますが

・ヒメレコ

普段百合姫以外の漫画読まないんですが、『恋より青く』は私も読みました。廣瀬の未練がましい感じがすごくよくて、あんな作品が百合姫でも見れたらなと思っている。

まさか百合姫でダイアナの名前を見るとは思わずちょっとびっくり

・今年の話

表紙に関しては1月号の時に書いた通り。というかその事とよく似たことが書いてあった。別にクラシックな雰囲気だから絵も昔にあわせて少女漫画風にしなくてもいいよね、というのは結構大事なこと

「ジャンルの文脈を知らなくても漫画として楽しめる作品」を目指すみたいな一文が気になった。すごくよく分かる目標ではあるのだが、その目標を達成する方法が百合以外の要素の強化だというのはあんまり良くないだろうと思う。ジャンルの知らない人に楽しんで読んでもらうためにむしろ、「百合+α」の百合の部分を前面に出していく必要があるんじゃないかというのが個人的な意見

もうちょっと細かく書いていくのだが、文脈という言葉の指すところがまぁまぁ曖昧なので、ここでは「百合に触れたことがない人でも楽しめる作品」という趣旨であると考えて話を進めていく。(そう思わないぞ、という方は飛ばしてください)

百合初学者が読むからこそ百合をしっかりと見せるべきと思っている理由は、やっぱりそれこそが百合姫の核だと考えているからに他ならない。百合を中心に据えた雑誌が世に出るぐらいには百合というジャンルは面白い(はず)。その面白い要素をがっつり取り込んだ作品を作ることの出来る環境にありながら、他のことに目を向けすぎるのはもったいないこと思う。

同時に思うのが、コミック百合姫から百合の文脈を切り離すことは出来るのかという疑問。百合姫から百合取ったら何も残らないでしょ。その状態で読んでも楽しめるという事象は百合が作品の中核に位置していないことを意味するのではないか。それはよくないでしょう

そもそも百合姫コミックスを手に取っている時点である程度百合の文脈に触れていることの方がほとんどだろうし、仮に知らなかったとしてもヘテロブコメの男を女に変えて、ヘテロのラブコメの文脈で百合漫画を読むこともある程度は出来なくはないと思うしで、百合の文脈を全く解さない人間が百合姫読むということがまぁほぼない話

だからこそ個人的にコミック百合姫には百合を知らない人にも百合っていいなと思わせてくれるような作品を期待しているのだが、現状の百合姫はどうも+αに力を入れることで百合を知らない人にも楽しんでもらえる作品作りをしているように見える。特にファンタジー系。

おどりばは「百合+社交ダンス」の物語だけど、その物語の中心にはききとみちるの「可愛い」をめぐる関係、すなわち百合がしっかりと存在しているわけであって、それがあるからこそ+αの社交ダンスが光るんだよね。そういう作品が増えてくれたらいいなと思ってます

ささこいアニメ、そろそろまた情報が欲しいとこ

わたゆりの時みたいに他作に話題を奪われないようにしたいね。水星が百合エンドにならなそうで発狂するぐらいなら最初からわたゆり見とけと思うんですが、人間そうもいかず話題作に流されやすいらしいので、せめて百合アニメ界隈では話題になって欲しいな

踊り場4巻の書影

良すぎ。今月号でよかったものランキング上位

 

コミック百合姫2024年2月号感想

ネタバレ文句何でもあり

全体:個人的に応援している作品が全部良かったので満足度はかなり高め。久しぶりにいいなと思った月だった

いつもより遅れてるのでちょっと手短に

へらみ

まず何よりもキラの「強さ」が戻ってきた。これだけで本当に安心できる。Xの四コマもそうだしモニターのキラ思い出すシーンとかは昔を思い出させる強度のあるコマだった。

そして新キャラ導入、結構いい感じだと思う。

姉妹ユニットアイドルっていう夢の半分を与えてくれる存在、キラのヤンデレ度加速にもいいしセラの葛藤も生み出せるし適役よね。

ここに戻ってきたキラのパワーで総合力のある作品になってくれるんじゃないかと期待

ちょうど1年前ぐらいにこの作品の連載告知を見て「面白いけどその維持が難しくて割とすぐ連載終了する作品」みたいな予想してたんだけどいい感じに裏切ってくれそうで楽しみです

ささ恋

泉志帆可愛すぎタイムまだ続いてたのか

とにかく泉志帆がいい。出てるコマの全てがかわいいね

泉志帆もだけど、亜季もよくやったと思うよ。

そもそも亜季はずっと依のことが好きで、ひまりが依を幸せにできると判断したからこそ身を引いた訳で、逆に言えばひまりがなんかやらかして依を幸せにできないと判断されたら亜季は依へのアプローチを再開するはずな訳で。

そういう難しい立場にいて、火種が残っている(というか、亜季にはそのことでひと暴れしてほしい)からこそ、そういう点を完全に消さない展開はありがたい。ここから亜季が暴れだしたらみんな感情崩壊ですからね。火種消えるどころか増えちゃったよ。

わた推し

アニメが「粗製濫造の男子中学生の欲望丸出しアニメ」って評されてたけど、あれって男子中学生の欲望なのかね?確かにレイがうっとうしいってのはよく分かる(実際最終話で本人が茶化さないと大事なことも伝えられないと語り、そこら辺は自覚している)んだけど、レイの欲望を男子中学生が持ってたら普通に怖いよ。なろう系に対するイメージが前に出すぎた評価に見える。もしくは評者が中学時代から歪んでたかのどちらか

書いてて思ったんだけど、漫画で読んでた時はあんまりレイの不快感、というかなんかイタい感じ強くなかったんだよな。アニメがなんかそういうイメージ付きやすい雰囲気で作っちゃったのかなとは思う。漫画の時は適当に読み飛ばしてたのかもしれないけど

おそとごはん

いい雰囲気出てたよ

大室家

足でコンタクト取るの意外といい雰囲気出てて新鮮だったな

ゆるゆり

久しぶりにあかね見たけど流石すぎる

魔女令嬢

先月書いた通り。もう戦いはこれで最後にしよう。男を斬った返り血で映し出す関係性より、直接描かれるふたりの方が絶対にいいものになる。

きみつづ

チャットで会話するシーン良かった。あそこでなぜかはわからないんだけどもう本当に夏織が死ぬんだな…って感覚が一気に強くなった。走馬灯みたいなものなのかもしれない。

その後の雫がキスした手に夏織の口が届かないとこ、本当に「きみつづ」の集大成みたいな感じがしたね。叶わぬ恋の結実を見た

来月楽しみにしてます

踊り場

憧れの姉の姿を追いかけて無理してでも文化祭で踊ろうとするききの姿勢は好き。ここら辺の今その瞬間にかける思いの強さみたいなのを憧れとかの方向で裏付ける、結構スポ根と百合って相性いいのかもしれないね。

踊る前にみちるの顔を見れなかったことでみちるの恋心に正面から向き合えていないことを見せつつ、踊り終わった時に顔を見れたことで前に進める雰囲気もすごくいい。

そこからの直後の提案。これから!ってなった直後にそんなこと言われたらそら宇宙猫みたいになるわな。

確かにすれ違ってはいるんだけど、みちる自身は相当考えていただろうしこの文化祭を2人の一旦の区切りとしようとしていたと考えると、彼女もまたものすごい覚悟でダンスに臨んでいたんだろうなと感動しますね。

そして何より「それに…私も苦しい」のシーン。あれが良すぎる。

ききへの思いやり、返事が来ない苦しさ、そこから逃れるため不本意な決断を下してしまうことへの迷いと覚悟……その決断に至るまでにみちるが通ったであろう全ての感情が詰め込まれたような思いつめた表情は間違いなく踊り場史上最高のシーン。

実はこのコマを見てから踊り場アニメ化してほしいな〜と思い出している。ここがどうなるか本当に見てみたい。

アンケートの今月一番良かった作品選ぶ項目、ささ恋かきみつづか踊り場でかなり迷ったけどささ恋は消去法で選ばれること多い+きみつづは多分みんな選んでくれると思ったので踊り場にしました。

大好きです

前回よりも百合的な見せ場は結構強くなってていいなと思う反面、面白いなって思ったのは前回だった。

心の声が聞こえてきて断れなくなるところがちょっとノイズだなーと思ってしまった。

ただほんとにそれぐらい。いつでも連載待ってます

大室家の話と百合姫の総括

2023年百合姫の総まとめ記事を書こうとしたものの挫折したので、個々の作品の話ではなく全体に主眼を置いたまとめに大室家のもろもろで思ってることを加えてひとつにまとめたものになります。

大室家の話から

去年の好きなコマ

それがこれ。楓のことをほめるシーン。


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コミック百合姫2023年3月号より

これだけなら特に変哲のない姉としての撫子に見えるのだが、他のコマと比べてみると櫻子や花子に接するときとは少し異なっているように見える。


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コミック百合姫2023年10月号より

参考がこれ。当然こっちも上で言った姉としての撫子がよく出てるコマだけど、最初に挙げたコマの撫子の方が雰囲気とか言葉遣いとかが柔らかい感じがする。指先だけくっつけてるの好き。(これも楓に合わせたやわらかい仕草に見える)

ちょっと考えてみると、櫻子花子と楓じゃ血縁関係あるか無いかとか年齢とかいろいろ違いすぎるわけで、雰囲気が変わってくるのは当たり前のことなんだけど、そういう違いを分かりやすく描き出す丁寧さに恐れ入った一コマだった。

映画の話

PV2弾が公開されたので

普通に期待できると思う。撫子が藍にお菓子あげるところ2人見えなかったけど多少改変いれてるのかな?

なんか全体的に動きがカクカクしてた気がした(特に美穂。なんか通信悪い時のGIFみたいな動きしてた)けど、あれぐらいなら問題なく見れると思いたい

ちょっと気になってるのが、3巻から撫子の彼女の声だけは描かれているのでそのままだとそこの声で彼女が誰か判明しちゃうこと。バカ正直に再現するなんてことはないだろうしなんなら採用されるかどうかすら怪しいからそんなに気にすることでもないかもだけど

生放送みたいなやつは見てないので悪しからず

撫子の彼女予想

せっかく大室家関連のいろいろを書くということなので最後に撫子の彼女予想をやって終わろうと思います。と言ってももう言い尽くされた話だと思うしここで書くこともどこかで言われたことだと思うんだけど、書き残しておきたかったので書きます

結論から言うと三輪藍さんが撫子の彼女なんじゃないのかな〜と。

というのも3人が撫子にコスプリ撮ろうと提案するところで、最初に言い出しためぐみは一瞬で却下したのに対して、藍のお願いに対しては一瞬返事に詰まってたんですよね。

これ結構大きいと思ってて、電話の内容から撫子の彼女の頼みを嫌がりながらも断れない姿を見せられている以上、絶対嫌だと思っているコスプリでも即却下を躊躇してるってのはそういうことなんじゃないですかね。

他に根拠として挙げられるのは普通に藍が映画好きなところが一致してるとか、ちょっとメタ的な見方をすると藍だけなんかコマが多い(気がする)辺りかな?

後者については、例えば撫子が3人のヘアアレンジをする回なら藍だけアイコンタクトを取っているようなコマがあるし、撫子が彼女と仲直りした回にも藍の顔がアップで映されているコマが入ってるみたいな感じ。(当然他の2人のそういうコマを見落としているだけかもしれないが)

いつかは明かして欲しいけど、映画内で公開されることは無さそう。まあ仕方なし

百合姫2023年

一番言いたいのは異世界系多くない?ってこと。わた推しが調子いいのは分かるんだけど、だからといってそんな読み切りまで異世界系で染め上げる必要があったのか疑問。

その一方で青春系?の王道な恋愛漫画ものが全く追加されなかった事実は結構良くないと思う。今で言うとその枠はcitrus+、ささ恋、踊り場辺りなんだけど、最終追加が踊り場(スピカをつかまえても入りそうだけどほぼいないのでカウントしていない。ごめん)というのは少し不味いのでは。

ロンガルが完結して1年、割とそういう王道系に近い?作風のきみつづももうすぐ終わる、踊り場も物語のターニングポイントを迎えているという現状で、新規追加はやっぱり欲しい。自分の好みの作風っていうのもあるんだけど

一昔前の編集部座談会で言ってた「攻めと守り」みたいなやつを思い出して欲しい。ここであげた作品って割とオーソドックスなスタイルだし、百合姫の中では「守り」側に位置する作品だと思うんだけど、そういう作品が全く追加されないのは良くないことでしょう。

じゃあ誰を、という話ですが普通に樫風先生、春花あや先生あたりが来ると嬉しいな〜と思ってます。(玉崎たま先生見れたら嬉しいなぁ…)

ここまで散々「守り」のことを書いてきたんだけど、でもやっぱり「攻め」は大事にしてほしいし、それが百合姫の存在価値だとは思ってます。きた君みたいな作品を世に出す努力は今年もあったと思うし、攻めの姿勢は崩さず続けてほしいですね。

コミック百合姫2024年1月号感想

※ネタバレ文句なんでもあり

 

 

表紙:結構好き。イメージしてるのは古典的な百合作品のスタイルなんだろうけどそれを完全に真似る形じゃないところがいいよね。現代に合わせる所は合わせるというか。紙質のせいなのか光沢があるように見えて、重厚感があるところもお気に入りポイント。中身が重厚かどうかはまた別の話ですが…

阪神タイガース、日本一おめでとう

わた推し

恋愛以外のことやってても楽しく読める漫画って百合姫じゃ本当にこの作品ぐらい。レイの知らない勢力の介入が増えてくるともっと面白くなるんだろうなと期待できるのもいいところ

アニメは普通に見てます。思った以上に作画が気にならないのは…作業してるせいでした。

ささ恋

物語が大きく動き始めたところで切れてる時のワクワク感がやっぱりささ恋が1番。特に今回は百合漫画の中核たるデートへの誘いだからなおさら。

変に関係こじらせてる状態も悪くないけど、やっぱりささ恋は王道のスタイルでとにかく美しく恋愛を描く方向に持って行った方がいいね。自分の強い所で勝負しようとするのは偉いと思うよ

ただ2巻〜3巻ごろの暴れてた亜季もいつかは見せて欲しい。今はひまりが依を幸せにできているって判定だろうから無いとは思うけど

わたゆり

途中の陽芽が果乃子から逃げるシーン見て、前のカラーページがこの作品ではあんまり見ないレベルの澄み切った空色で、なんか珍しいなと思ってたのを思い出しました。

カラーページが陽芽と果乃子との出会いを描いてたものだったことを踏まえると、今の環境を壊して前に進むことを望む純加と、原点を見せて一緒にいようと話しかけてくる陽芽ですごく綺麗な対比になってるのかもしれない。知らんけど

空もそうだけどその前にも窓からの日差しの差し込みがかなり目に付くようになってたりとで打開の雰囲気がで始めるシーンはいいなと思って見てました。

嘘つき花嫁

最後に出てきた男次第ってとこかなりあるね

小春と湊

こっちに昇格したんだ。すご

嫌われ魔女令嬢

前回の続きみたいな展開かつまたしても敵が現れてくる展開の予感。

こういうタイプの敵を起点にして2人の関係性を描き出していくの、やり過ぎは良くないと思うんだよね。特に男が絡むと雑誌の都合上完全に叩きのめしておかないといけないからチョイ役みたいな扱いになるけれども、そういうのがいっぱい出てくるとそいつらをただただ斬り続けるだけの漫画になってしまうのではという懸念があります

陰ギャ

先生にナンパ男退治させるの、分からなくはないけど好きではないかな。なんかスカッとポルノみたいに思えてしまったので。そんなぐちぐち言うほどのことではない気がするけど

今日カノ

ゆにクズすぎて笑ってる。作者の思い通りならあっぱれって感じ

ゆるゆり

ひまさく多いな。なんかひまさくだけはどれだけ強くしても許される風潮あるよね。結京とかだと強すぎると他カプとのバランス崩壊して結京結婚してるって定説になってしまうからね。まあしてるんですが

大室家

いいのはいつものことなんだけど、今月かなり良かった。

特にみさき。普段は花子に対抗して、どうにもいかなくなる(今月も割とそう)で終わりだったんだけど、今月にはその先があるというか。

何より花子にお礼を言ってるシーンがいい。素直にお礼を言える側面を見せて、他の部分ではちょこまかした感じのかわいさ(櫻子に会った時のお辞儀とか衣装の件でお母さんに報告する場面とか)を補う。今月の1話だけでみさきが前述したワンパターンに陥らないキャラクターとして確立している。本当にすごい

櫻子に関してもちょっと違いが出るよね。みさきが全幅の信頼を寄せてくれている妹みたいな存在になってて、花子との姉妹関係とはまた別の形になってていい感じ。前からその雰囲気は出てたけど

悪役令嬢とギャルメイド

最近悪役令嬢と異世界転生もの多くね?先月とかと比べるとちょっと質も下がってる気がするしね。先月が好みすぎただけかもだが

わたてん

松本出てくるだけでおかしな光景広がるのずるい

ぜんこわ

夏服の心のコママジで良かった

身長高いのに身体の線がかなり細くて、幸の薄そうな雰囲気となんかいい感じにマッチしてる気がする。ただ置いてかれるシーンがちいかわみたいでちょっと笑ったけど

だからこそなんか作品の元々の方向性が惜しく感じちゃうんだよな。

これ言っちゃうと作品の根本否定みたいになるけど、個人的には未来と心の普通の恋愛ものの方が見たい。ここから未来の気持ちが変わる展開が予想できないしそうなれば心は今回の未来とギクシャクしてどうにも窮屈そうにスマホ触ってる感じのことを延々繰り返すわけでしょ?辛すぎる。それが作品の狙いですと言われたらしかたないんだが、もし仮に予想外れてくれたなら泣いて喜びます

あと割とどうでもいいけど靴脱いだら速くなるってどゆこと?足裏に直接着地の衝撃が来るの結構痛いし結局そんなに速くないでしょあれ

彩純ちゃん

七桜ちゃん編続けるのはいいんじゃないかな。まだ普通に面白いし

11月号の記事で「3ヶ月開く」みたいなこと言ってたけど普通に4ヶ月でしたね…植木算出来ないのがバレちゃった

ワンコと距離の測り方

可もなく不可もなくといったところか。個人的には犬の方?が普通にちょっとめんどくさいなと思っちゃったので評価は低め

おそとごはん

赤面に味しめてる?赤面に限らないと思うけどそういういい感じの変化の付け方ってのは他にもあると思うし、そこら辺いろいろ試してみて欲しいね

フィルムに咲く〜

前よりはいいんじゃない?hime cafeの方が嬉しいけど

実は1月号が出る前に百合姫2023年総まとめ記事でも出そうかと画策していたのですが結局間に合わず。反省です

コミック百合姫2023年12月号感想

※ネタバレ文句なんでもあり

 

 

全体:悪くないんだけど、なかなか厳しいものがあるなーという感じ。今年度から連載開始した新規組が突き抜けないからか結構な閉塞感がある

読んだ作品だけ

わた推し

ユーの扱いでまた争いが起こってしまうな…アニメはないだろうけど

嘘つき花嫁

登場人物の考えにちょっと気になる点があるけどまだなんもわからんので保留

ただそれ以外の理由で読もうと思えないのが厳しいところ

わたゆり

矢野美月(平和の象徴)

ささ恋

泉志帆可愛すぎ回

ちょくちょくこういう物語的な起伏も百合的な派手さもあんまりない回があるのがささ恋の弱点だと思ってるけど、そこをキャラクターの可愛さで補うのは悪い発想ではないよね。そうやって見せていくのはすごくいいんじゃないかな

へらみ

これまで散々キラの目がどうのこうの言っておいて申し訳ないのだが、今月のキラから違和感を感じなかった。慣れたのかな?

とにかく雰囲気は出てたのでいいと思う。それでも昔の絵を夢見ちゃうけども

やっぱりセラが姉としての責任を見せる回はやっぱり好き。正常な思考のほぼ全てを失った後で確かに残ったのが妹を想う気持ちだったというのがよく見えて素晴らしく良い

きみつづ

見るたびにこの先どうなるんだ…という気持ちが強くなる

展開が気になる作品って意外とある程度先の見通しが立ってる方がいいのかもしれないね。夏織が余命わずかみたいな

女ともだち

一番最後の終わり方へぇ〜って感じ

お疲れ様でした

おそとごはん

恋愛を全面に押し出すスタイルじゃない作品だけど、お酒入れて擬似的に赤面入れてるのはいいよね

citrus+

結構チャレンジングな事するな〜と思いながら見てます。作品も芽衣もね

大室家

Twitterで公開されてた情報に加えて新たな表情が1枚ずつ追加されてたけど、そこの三輪藍さんがあまりにも美だったね。素晴らしい

ゆるゆり

神。本当に真面目な結京回いつぶり?

京子の様子がいつもと違うことになんとなく気づきながらも、京子が昔の負い目からか健気に振る舞って、それをそのまま受け入れる結衣の図、あまりにも結京すぎる。

それだけでも十分なんだけど、そこから京子の夢の話に繋がることで結京に夢を共有する2人という文脈が付与されたのはヤバすぎる。

これまでの結京って割と「ずっと一緒にいたから何でも理解し合っているふたり」みたいな形で過去に主軸を置いたことが多かったけど、そこに未来の話が追加されて、過去現在未来全てをカバーするカプに進化したことはとんでもなく嬉しい。

MY DREAM IS YOUR DREAM、これからしばらくは結京の標語です

今宵、悪役令嬢の手をとれたら

よかったね

強い場面を強く見せる、単純だけどこれができる作品が1番好き。この作品はそれができてる。

最後のページが顕著かな?あれは最近の百合姫でもトップクラスの幸福感あふれるシーンだと思います

悪役令嬢ものじゃなくていいとはおもうけど(てか異世界系増えすぎ)、王道系の作風で連載してほしい

陰ギャ

あまりにもおふざけが過ぎる

個人的に「置いてくぞ 果てに 地の果てに」のリズム感が好き

踊り場

きき、みちるにも同じようなこと言われてなかった?みちるの言ってたことはききには受け入れられなかった、というならそれでいいと思うんだけど、ハーフの子(名前忘れてごめん)に言われて改めるとなるとちょっとがっくりくるけどな。

ただ前回が良すぎたからあんまり不満はない

巻末

百合沼ダイアリー切りは言っちゃ悪いが英断。そのページは有効に使って欲しい