Otoritter

Twitterの延長線上。百合姫関連

コミック百合姫2024年3月号感想

ネタバレ文句何でもあり

全体:掲載作品出た時点で期待低めだったけど、まあそんなもんよねという結末。きみつづとゆるゆり大室家に千円払ったようなもんですね

きみつづだけ全体の感想

サルビアのブーケ

悪くなさそうなんだけどファンタジー系に食傷気味な今微妙に読む気が薄い。まあ読むけど

大室家

映画もうすぐなのか。早いなぁ

ゆるゆり

船見がずっとIQ3みたいなしゃべりと雰囲気でよかった。ふにゃみ

頭使ってない時こそあんな感じにキメたこと言えるだろうという謎の信頼がある

それと体操服の船見、神とさせてください

わたゆり

ここんとこ自分が話忘れ気味なのが良くない。どっかで読み直したい

わたおし

てかミシャ幼なじみだったんだ…同郷なのは理解してたけど…

きみつづ

文句なしの今月ナンバーワン

この作品の責任の負い方と一瞬を全力で生きる感じが好き。

責任の負い方に関しては、るりには責任は無いとする一方で、じゃあ過去を後悔して反省している雫に全て背負わせるのではないバランス感覚が好き。作品的には雫に関しては自責と他責で8:2ぐらいの感覚で、2の部分に百合が強く出る感じ

生き方ってのは最後の方の雫に関してのことね。残された時間の少なさを実感して全力で今を生きるあの感じ普通にかっこよかった

Cranberry Cityっていう好きな曲があって、そこの歌詞に“We both have seemed to blur every line and take another step back”(私たち2人はあらゆる境界線を曖昧にし、一歩後退したように見えました)っていうフレーズがあるんだけど、それがそのまま雫と夏織のイメージになっている。2人は一歩前進したところは違うけど

最終話とか特にそうで、最後外の世界と自分を隔てていた前髪を短くしたあたりとかは雫の中で夏織が生き続けているんだな…と感じられてめっちゃ好き

読み終えてからタイトル英訳?の『the summer you were there』が心に響く。普段百合姫作品はタイトルの英訳が割と直訳気味(例えば、『ロンリーガールに逆らえない』ならI can't refuse lonely girl's request)なのだが、きみつづに関してはその例に当てはまらない。

しかし、『君と綴るうたかた』が雫が書き上げた小説のタイトルだったことがわかると、むしろこの訳こそが自然じゃないかと思う。雫の小説でも夏織と突然別れるわけだし。こういうの見てるとこのラストは最初から想定されてたものなのかなとも思ってしまいますね

ポップアップショップは…いけたらいきたい。それとグッズ一覧にあったキャンパスアートのイラストの初出がわからず困っている

へらみ

来月頑張れ

わたてん

いたずらでシール貼って二度手間防ぐの普通に賢くて感動した

てか花がノアをサラッとみゃー姉から引き離すのヤバすぎね

彩純ちゃん

七桜ちゃんとのシーンを飛ばすなー!!

座談会

いろいろ書いてたのでこっちも小分けにして書きます

・表紙

来年2020、2022みたいな雰囲気の表紙になるんかね。まあ2年表紙でいい思いしてるので受け入れますが

・ヒメレコ

普段百合姫以外の漫画読まないんですが、『恋より青く』は私も読みました。廣瀬の未練がましい感じがすごくよくて、あんな作品が百合姫でも見れたらなと思っている。

まさか百合姫でダイアナの名前を見るとは思わずちょっとびっくり

・今年の話

表紙に関しては1月号の時に書いた通り。というかその事とよく似たことが書いてあった。別にクラシックな雰囲気だから絵も昔にあわせて少女漫画風にしなくてもいいよね、というのは結構大事なこと

「ジャンルの文脈を知らなくても漫画として楽しめる作品」を目指すみたいな一文が気になった。すごくよく分かる目標ではあるのだが、その目標を達成する方法が百合以外の要素の強化だというのはあんまり良くないだろうと思う。ジャンルの知らない人に楽しんで読んでもらうためにむしろ、「百合+α」の百合の部分を前面に出していく必要があるんじゃないかというのが個人的な意見

もうちょっと細かく書いていくのだが、文脈という言葉の指すところがまぁまぁ曖昧なので、ここでは「百合に触れたことがない人でも楽しめる作品」という趣旨であると考えて話を進めていく。(そう思わないぞ、という方は飛ばしてください)

百合初学者が読むからこそ百合をしっかりと見せるべきと思っている理由は、やっぱりそれこそが百合姫の核だと考えているからに他ならない。百合を中心に据えた雑誌が世に出るぐらいには百合というジャンルは面白い(はず)。その面白い要素をがっつり取り込んだ作品を作ることの出来る環境にありながら、他のことに目を向けすぎるのはもったいないこと思う。

同時に思うのが、コミック百合姫から百合の文脈を切り離すことは出来るのかという疑問。百合姫から百合取ったら何も残らないでしょ。その状態で読んでも楽しめるという事象は百合が作品の中核に位置していないことを意味するのではないか。それはよくないでしょう

そもそも百合姫コミックスを手に取っている時点である程度百合の文脈に触れていることの方がほとんどだろうし、仮に知らなかったとしてもヘテロブコメの男を女に変えて、ヘテロのラブコメの文脈で百合漫画を読むこともある程度は出来なくはないと思うしで、百合の文脈を全く解さない人間が百合姫読むということがまぁほぼない話

だからこそ個人的にコミック百合姫には百合を知らない人にも百合っていいなと思わせてくれるような作品を期待しているのだが、現状の百合姫はどうも+αに力を入れることで百合を知らない人にも楽しんでもらえる作品作りをしているように見える。特にファンタジー系。

おどりばは「百合+社交ダンス」の物語だけど、その物語の中心にはききとみちるの「可愛い」をめぐる関係、すなわち百合がしっかりと存在しているわけであって、それがあるからこそ+αの社交ダンスが光るんだよね。そういう作品が増えてくれたらいいなと思ってます

ささこいアニメ、そろそろまた情報が欲しいとこ

わたゆりの時みたいに他作に話題を奪われないようにしたいね。水星が百合エンドにならなそうで発狂するぐらいなら最初からわたゆり見とけと思うんですが、人間そうもいかず話題作に流されやすいらしいので、せめて百合アニメ界隈では話題になって欲しいな

踊り場4巻の書影

良すぎ。今月号でよかったものランキング上位